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学生生活

​~小学生編~

僕はほとんど学生生活というものを経験してない。]

ほとんどというのは言い過ぎかもしれないが、

小学校、中学校と義務教育でなかったら

卒業できていたかどうか怪しいくらいに、学校には行かなかった。

今考えたらよく留年しないでいたなと思う。

そのくらい学校には行かなかった。

特に中学には。

小学校は四年くらいまでは、普通に通学していたが、

四年の途中から少しずつ行かなくなった。

いじめられるようになったから。

学校で過ごすことが苦しくなっていった。

もともと、子供の頃から精神疾患を患っていたので、

前を見て歩くことであったり、人の顔を、目を見ることができなかった。

ずっと下を見て歩いていた。

それもあって徐々に家で引きこもることが多くなった。

それでも、休み休みでも学校に行っていた。

いじめられてはいるものの、男の友達はいたから。

会って、話して、遊んで過ごすことが唯一の救いだった。

授業も終わって、家に帰ったらすぐに友達の家に行っては、

ゲームしたり、その頃に流行った遊びをしていた。

それは、テレビゲームやカードゲームだったり、

その当時に流行った漫画で、囲碁を物語にした作品があって、

それで、友達と囲碁をして遊んだ。

子供の頃は、何をやっても楽しかったように思う。

そういう日々があったから学校に行けてた。

それでもいじめは無くなるわけではなくて、

給食の時には机を班ごとにくっつけて食べるのだけれど、

自分は一人で離れて食べていたし、通常の授業時間も一人、

隣の席から離れて過ごしていた。

授業中も机を合わせるだけで嫌な顔されたから、

自分から離すようになっていった。

教師も何の注意もないので、その状態が当たり前で、

自然と一人切り離された世界にいたような、そんな中で過ごしていた。

それが続いていって、ある日の朝、

学校に行こうと玄関の前まで行くと吐き気と目眩がするようになった。

多分、拒否反応を起こしていたんだと思う。

それは、毎朝続いて、本当に学校に行けなくなった。

それから家を出ることがしばらくできなくて、ずっと家に引きこもっていた。

家でずっとテレビを見たり、マンガ本を読んで過ごしていた。

その様子を親は当然ながら見ているわけで、

当然のごとく、学校に行けと毎日言われていた。

理解をしようなんて思っていなかった。

大丈夫か?なんて一回も言われなかった。

そんな感じで一年と少しが過ぎていった。

そして六年生になってしまった。

さすがに自分でもこのままでは危ないのではと思ったので、

また少しずつ学校に行くようになった。

クラス替えもあって、人の入れ替えがあった。

でも、学年中でいじめにあっていたので、

どう転んでも状況は変わることなく、

すぐに以前と変わらないいじめのある生活になった。

また学校に行けば辛い思いをするだけだと思っていたけれど、

とりあえず卒業式には意地でも出る、

となぜかそんな思いを抱いていたので、

それで小学校はなんとか卒業出来た。

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